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Meaiyu*Ayuko
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2008年02月17日

創作している責任として(^_^;)

『食物連鎖』を読んでいただいた方、ありがとうございます。これから『食物連鎖』を読もうとしている方、これからもよろしくお願いします(^_^;)……と簡単なご挨拶で済ませてはいけないのかなと、公開後に引っかかるものを感じたので、この場にてきちんと説明すべきかなって思います(^_^;)

『食物連鎖』を含め、Ayukoの小説はフィクションであります。つまり、架空の場で架空の登場人物が活躍しているお話であります。

『食物連鎖』のあとがきにキチンと表記すべきでしたが、このお話のテーマは『命の大切さ』といえますが、臓器移植に関しては完全否定を植え付けようというものではありません。

臓器移植によって命が助かり、福音を受けている患者さんがいる現実に関しては、ドナーの分の命も大事にしてほしい。といった心境はありますし、今の医療では移植しか命を救う方法がない病気もあるので、移植治療が受けられることに感謝の気持ちを感じています。もし、身近な人がそのような状況だったら、臓器移植に賭けてしまうと思いますし。

しかし、安易な脳死だけは避けてほしい。といった心境も持っています。重い障害でも本来なら装置を付ければ日常生活もおくれるし、周囲に支えられながら人間らしく生きていくといった権利があり、『自分が生きているから周囲には迷惑をかけている』といった罪悪感を抱えて生きなきゃいけないとか、そのために、装置を拒んで生きていかなきゃいけない。なんておかしなことだと感じていました。

だからこそ、人工臓器やそれに準じた装置に関して、小型化してi-podやDSや携帯でも持ち運ぶ感覚の装置の開発というのもアリではないかなって思ったりします。携帯の最新機種CMとか見てると、その技術を医療に向けられないのかなって感じてしまうんですよ(^_^;) バッテリーとか薬剤やフィルターといった交換もDSのソフトを交換するような気軽な感覚でできたらいいのにとかね。というか、DSや携帯とかも医療機器としての応用ができると、いいのかもしれませんね。

小型化と気軽に持ち運びできることによって、QOL向上して社会生活を営めるなら患者にとっては大きな福音だと思います。

どのような障害を抱えていても、みんなが幸せに過ごせる社会が訪れることを願っております。  

2008年02月16日

『食物連鎖』 その9

9:これで一件落着?

 その頃、川口は助手席に彩夏の母親を乗せて車を走らせている。

 カーラジオからは、女性アナウンサーがその日のニュースを話しているのがはっきりと聞こえてくる。

 彩夏の母親は車窓から見る景色をぼんやりと眺め、娘の彩夏の事で頭がいっぱいで、ラジオの声など耳に入らないほどだ。

 大手貸金業ライフル社の悪質な債務取立ての続報ニュースの深刻な内容しか車内には聞こえない。

 川口は『たまねぎのようにボロボロと剥けていったんやなぁ』と呟く。

 この前、ライフル社の職員から債務取り立ての協力依頼のメールをいただいたことがあり、その内容が犯罪の臭いを漂わせていたため、そのメールの件で警察に通報してやったのだ。
 それにより、ライフル社の悪質さが次々と発覚されていったのだった。
 
 次のニュースに切り替わる。  
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Posted by Meaiyu*Ayuko at 17:06Comments(0)TrackBack(0)

2008年02月13日

『禁断の果実』 その17

 次の日、ミキはちょっと遅い朝食を準備している間に、早速電話をかけた。
「もしもし、オバチャン? 朝からごめんね。今日大志留守なの? 電話つかまらなくって」
受話器越しに、おばちゃんの申し訳なさそうな声が返ってくる。
『ごめんな、ミキちゃん。大志ちゃんなら、会社に面接行くゆうて出てってん。ミキちゃん知ってるんやって思ってたけど、知らんかったん?』
 意外な答えにミキは一瞬目を丸くする。
「うん。大志からそんな連絡全然こなくって」
『そうか。そうゆうのミキちゃんに一番に知らせそうなもんなんやけどな。そや、今日の夕方どない? 大志ちゃんも帰ってくるやろうし、そん時に話したい事あるんやったら、話したら得絵師』
「うんっ、そうするね。じゃあ夕方行くから。バイバイ」
ミキが受話器を置くと同時に、トーストの焼けたアラームが鳴る。

 トースターから「あちち」と言いながらパンを取り出し、ママが予め用意してくれていた目玉焼きとサラダをパンに乗せ、オーロラソースをぶっかける。
 ソースをしまいがてら、冷蔵庫からグァバジュースを取り出しマイグラスに注ぐ。
「いっただっきまーす!」   
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Posted by Meaiyu*Ayuko at 09:08Comments(0)TrackBack(0)創作小説

2008年02月13日

『禁断の果実』 その16

 翌日――。

 ミキの家のリビングに、ミキ、ルミナス、琴乃、想似亜の四人が集まった。
 想似亜から、結理亜の漫画が見つかったと連絡が来たので、全員でその手作り本の回し読みを始めた。
 
 結理亜の作品は少女漫画風の可愛らしい絵柄で、ラブコメからファンタジー、ハードボイルド等、多種多様なジャンルがあった。

「小学生が描いたとは思えないね」
 ルミナスが感嘆の声を上げた。
「うん。色使いもすっごくキレイ」
 ミキも感心して読みふける。
「ほんと、上手。学園祭のポスターでも描いたら、人気者になれるわ」
 読み終えた本を床に置いて、琴乃が想似亜を見る。
「姉のあたしからしても、すごいと思うわ。何にも取り柄のないあたしに比べたら、羨ましいくらい。がめつい部分がなければね」
「単純に見てほしいんだったら、配るくらいの気持ちじゃないと。小学生なんだし。お金が掛かるなら、配らなくたってこんな風に回し読みしたらいいのよ。その方が友達とも話しながら楽しく読めると思うなぁ」
 残念だね、とルミナスが告げる。
「母といいあの子といい、ちょっと感覚がずれてるのよね。あたしの母も、試しもしないで色んな物、次々と買うのよ。試着もしないで、ブランド物なら何でも買うの。自分に似合うか似合わないかじゃない。化粧品も、良いと言われたら何でも手を出すし。悪趣味だから一緒に歩くのイヤでね、授業参観も恥ずかしかった。そのくせに、食事もまともに作ってくれた事なんて、殆ど無かったわ!」
 ここぞとばかりに想似亜が愚痴を漏らす。
「それか!」
 ルミナスがビシッと人差し指を立てる。
「お母様は、派手に着飾って、自分は楽しんで、子供の相手をしてくれてなかったんでしょ? でも結理亜は周りの子達みたいに、楽しい団欒に憧れてたんでしょ。そうなってほしいから、お母様の望む物を与えてあげたい、そしたら自分たちにもっとかまってくれるんじゃないか、って思ったのよ。仕事で忙しいお父様には、休日くらい休ませてあげたいから、お休みの日にはお母様と遊びたかったのよ。だからこれ」
 ルミナスは積まれた本の中から、一冊取りだして床に置いた。
「そんな気持ちを漫画に表してみたのね。これ読んだ? 愛するお母様の為に、実の兄を生け贄に捧げるお話。結構エグいけどさ」
「ええ? どんな話?」
 ゴスロリ調の表紙の本を取ろうとしたミキの手を、ルミナスがはしっと押さえる。
「ダメダメ! あんたは見ない方がいい! 超ホラーなんだから」
 ホラー物が大嫌いで、映画のポスターを見ただけでも震えるミキは、慌てて出した手を引っ込めた。  
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Posted by Meaiyu*Ayuko at 09:00Comments(0)TrackBack(0)創作小説

2008年02月13日

『禁断の果実』 その15

「結理亜んちも同じマンションに住んでたんだって! びっくりしちゃった」
 ミキはリビングでトロピカルバーをかじりながら、ルミナスに今日の出来事を話して聞かせた。
「へえ~。二階からエレベーター乗ってくる、厚化粧のマダムがいるじゃん? あれくらいインパクトがあれば、覚えられたかもしれないね」
「そうだよね」

 食べ終わったトロピカルバーの棒をダストボックスに投げ入れると、ミキは電話に向かう。
「どっか電話するの?」
「大志んとこ。大丈夫かなあって思って」
「どうかしたの? 大志君」
「具合悪そうで、先に帰っちゃったのよね」
「そっか、今、夏風邪流行ってるみたいだしね」

 受話器を取ると、登録済みの番号を押す。自動的に大志の番号がディスプレイに映り、呼び出し音が鳴り出した。
 ほどなくして呼び出し音が止まる。
「あ、大……」
『コチラCOCOMOサービスセンターデス。タダイマ 電話ニ出ルコトガデキマセン。ピーット ナリマシタラ』
 電話を受けたのは機械的なアナウンスの声だった。
メッセージを入れる合図の、ピーッという音が鳴ると、ミキは受話器に向けて話し始める。
「もしもし、ミキです。身体どう? 大丈夫? 何か困った事とかあったら、ちゃんと言ってね。それじゃお大事に。元気になったらまた遊ぼうね」
 ミキは受話器を置く。

「いなかったんだ」
 後ろで聞いていたルミナスがミキに声をかける。
「うん……病院に行ってて、マナーモードにしてるのかも」
「早く治るといいね」
心配そうにしているミキを安心させるように、ルミナスは優しい声でそう言った。   
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Posted by Meaiyu*Ayuko at 08:58Comments(0)TrackBack(0)創作小説

2008年02月13日

『禁断の果実』 その14

 ラブ・ウェイは、バイキング形式で自分好みのサンドイッチを作れるファーストフード店である。

 ―……今そんなにおなかすいてないんだよね~。
 ミキは美味しいものを前に、心の中でぼやく。

「青のギンガムチェックのワンピースの人……っと」
 琴乃は店内をキョロキョロ見回した。
「あの人かしら?」
 壁際の席にぽっちゃりとした女性が座っていた。
 青いギンガムチェックのノースリーブのワンピースを着て、結理亜と同じクセのある髪をヘアクリップでひとつにまとめ、大人っぽいメガネと口紅をつけていて、ミキ達より年上に見えた。
 
「そうみたい。行きましょう」
「ちょっと待って」
 進もうとする琴乃と大志をミキが止める。
「私、ノド渇いちゃった。何か飲まない? 私おごるからさ」
「ありがとう、じゃあ僕は烏龍茶で」
「琴乃は?」
「私はチャイがいいわ」
「わかった。先行ってて」
 ミキはドリンクバーのコーナーに向かった。  
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Posted by Meaiyu*Ayuko at 08:56Comments(0)TrackBack(0)創作小説

2008年02月13日

『禁断の果実』 その13

 ファンク堂はマリーンスクウェアのマーケットプライスの中にある本やCD、文具等の専門店である。美龍では一番規模が大きく、他の街からの利用者も多い大型店舗だった。

 ネオンやディスプレイは、少しマニアックな空気を醸し出しているが、若者以外にもサラリーマンの利用客や、オタク風の客もいる。

 一階が本屋、二階がCD屋、三階が文具や画材の店。コミュニケーションスペースも設けられていて、伝言板が賑々しく飾られている。

「うわ~、すごいね~」
 ミキは伝言板に描かれたイラストに感心する。
 素人の描いたアニメチックなイラストがいくつも描かれていた。
 
 それを流し見しながら、ミキ達はまっすぐに喫茶店『CROIS』に向かった。  
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Posted by Meaiyu*Ayuko at 08:54Comments(0)TrackBack(0)創作小説

2008年02月13日

『禁断の果実』 その12

 平日という事もあって、美龍市民病院の外来棟は昼近くだというのに込み合っていた。

 ミキ達が病院に着いた時は面会時間ではなかったので、時間つぶしに食堂で昼食を済ませ、院内の売店で花束を買い結理亜の病室へと向かった。
 
 結理亜のいる小児科病棟は、可愛らしい絵や壁飾りで、明るく賑々しい雰囲気が溢れていた。

 面会の手続きをしようとナースステーションに向かう。
「こんにちは」
 琴乃が窓口の看護婦に声をかける。
「こんにちは、クリスティーヌさん。今日はどうしたの?」
 背の高い褐色の看護婦は、にっこりと笑顔で応対してきた。
「私、結理亜ちゃんに会いに来たんです。よろしいですか?」
 琴乃の言葉を聞いて看護婦は目を丸くした。そしてカウンターから身を乗り出して、小声でまくし立てた。
「結理亜ちゃん、また行方不明なのよ! 今日も十時頃に病室から居なくなったみたいで探してるところなのよ!」
「えっ?」
「彼女の御両親の希望で警察には通報していないの。今、一生懸命探してるのよ。私たちも探しに行きたいけど、病院から看護婦が居なくなるわけにいかないし」
 看護婦は申し訳無さそうにうなだれた。
「それじゃあ私達探しに行きます!」
「クリスティーヌさん、ありがとう」
「いいえ。人の命を左右するお仕事の最中だもの。私達に任せて下さい。病院の子供たちをお願いします」
 力強く琴乃が言い切った時、ナースコールが鳴り響いた。
 慌ててナースコールに答えると、看護婦は急いでその場を後にする。
「何だか忙しそう」
「病気の人は、いつ痛みがやってくるかわからないもの。それにすぐ答えてあげないと」
「僕達も急ごうか」
 大志が二人に声をかける。
「そうね、ちょっと待ってて。お花置いてくるわ」  
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Posted by Meaiyu*Ayuko at 08:52Comments(0)TrackBack(0)創作小説

2008年02月13日

『禁断の果実』 その11

 翌日。珍しく自分から早起きしたミキは、部屋の片付けや掃除を始めた。
 
 掃除機をかけていると、物音に気付いたルミナスが、物珍しげに部屋を覗き込んでいた。
「何してんの?」
「掃除よ。見てわかんないの?」
 殆ど音の出ないタイプなので、使用していても会話するのに支障はなかった。
「分かるけど……あんたが皆より早く起きて、部屋の掃除だなんて、後で大雨降りそうね」
「私だってやる時はやるんだよ。それにお友達が来るのに、散らかった部屋じゃ恥ずかしいじゃん」
「大志君をキレイな部屋でお出迎えしたいってわけね」
「もう、何でそうなるのっ」

 ……でもちょっと当たってるかも。

 ミキは声には出さず思った。
「まあ頑張ってね」
 ルミナスはのろのろと部屋を後にした。まだ少し眠かったらしい。
「よし!」  
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2008年02月13日

『禁断の果実』 その10

 それから三日が過ぎた。

 ミキはリビングで、手の平サイズのテディベアの手作りキットを作るのに夢中になっていた。
「これで完成……っと」
 糸を玉止めし、ハサミで切ってキレイに後始末をする。

「ただいま~! 暑かったぁ~」
 騒がしい声と共に、散歩に出掛けていたルミナスがコンビニ袋をぶら下げて帰ってきた。
「あんまり暑いからアイス買ってきちゃった。一緒に食べる?」
「うん!」
 ソファーにどんっと座って、ルミナスはテーブルの上に袋の中身を広げる。
 ファッション雑誌や、ペットボトルのお茶、そしてアイス。
 アイスの蓋を開けるルミナスが、テーブルの隅にちょこんと座るテディベアを見つけた。
「おっ、なかなかの出来じゃな~い?」
「裏はちょっと汚いけどね。でもパッと見、わかんないでしょ?」
 褒められてミキは胸を張った。
「うんうん。これって琴乃ちゃんにプレゼントか何か?」
「ううん。単なる暇つぶしだよ」
「そっか~」

 ミキはソーイングボックスをしまうと、トロピカルソース入りアイスの蓋を開ける。
「いっただっきま~す! 一仕事した後はコレよね~」
  
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2008年02月13日

『禁断の果実』 その9

Act.2 『関連』

 ミキはパパに買ってもらったおニューのワンピースを着て、髪を女の子らしいルーズなおさげにしてみた。
 いつもと違う少し優等生っぽいチェックのノースリーブ。このワンピースは、ルミナスが一緒に選んでくれたものだった。

「なんかデキる子みたーい!」
 ミキの足にぺディギュアを塗り終えたルミナスが、ミキの全身を見てからかった。
「ヘンじゃない? こうゆうのって初めてだからドキドキしちゃうよ」
 ミキはいつも動きやすいパンツルックを着ることが多く、大人っぽいワンピースは殆ど着たことがなかった。

「でもよく似合ってるよ。あ、そうだ、いいの貸したげようと思って持ってきたの」
 ルミナスはミキの頭にワンピースと同系色の帽子をかぶせた。
「バッグもあるのよ~」
 ミキはバッグを手に立ち上がると、可愛らしくポーズをとってみせる。
「どう?」
「イケてるイケてる」
「ほんとに?」
 ミキがくるりと回ったその時インターフォンが鳴った。
「あ……大志だ!」
 ミキは急いで身の回り品をバッグに押し込むと、サンダルを履いて玄関へ向かう。  
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Posted by Meaiyu*Ayuko at 08:47Comments(0)TrackBack(0)創作小説

2008年02月11日

『禁断の果実』 その8

 純霞は次第に身体を回復していった。
 
 放課後を利用してミキと大志がお見舞いに来ると、純霞はニコニコと出迎えた。
「純霞、何かいい事あったの?」
 ミキが聞くと純霞は嬉しそうに答えた。
「この前教えてくれたボランティアの事、お母さんやフリッツ先輩に話したら、OKしてくれたの。それに、お医者さんが明日退院してもいいって言ってくれたの」
「良かったね! でも習い事はどうするの? やめる事にした?」
「料理とお花だけは続けようと思って。習い事は夕方からだから、それまでの時間はボランティアに参加する事に決めたの。何か私、皆のおかげでやる気が出てきたっていうか、はりあいが出てきたっていうか……」
「うんうん、わかるわかる。あっ、そうそう……」
 ミキと純霞が女の子同士の会話を弾ませているのを、大志は邪魔しないよう側で黙って聞いていた。  
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Posted by Meaiyu*Ayuko at 13:53Comments(0)TrackBack(0)創作小説

2008年02月11日

『禁断の果実』 その7

 純霞は嬉しそうに泳ぎ続けていたが、ふいに息苦しさを感じ始めた。
 胸の苦しさが止まらず、ぜいぜいと激しい息をしながら水の中でもがく。
 
「純霞?」
 その事態に気付いたミキ達が純霞に近づこうとするが、それより一歩早くプールに飛び込む人影があった。
 水しぶきの聞から、純霞を抱き抱えたフリッツが現われる。
「しっかり!」
 彼は純霞に呼びかけながら、ミキ達には目もくれずにプールサイドに上がった。

「純霞?一体何が起こったの?」
「私達も行きましょう!」
 ミキと琴乃は急いでプールからあがり、救護室へと向かったフリッツの後を追った。  
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Posted by Meaiyu*Ayuko at 13:51Comments(0)TrackBack(0)創作小説

2008年02月11日

『禁断の果実』 その6

「ミキっ! 起きなさ~い! ごはんよぉ~!」
 ルミナスは布団をばさっと剥ぎ取り、大きな声でミキを起こす。
「……おはよう~……。まだ眠いよぉ」
 ミキは横になったまま目をこする。
「純霞もまだおねむよね~……」
「何言ってんの。純霞ちゃんならとっくに起きてキッチンにいるわよ」
「え?」
 ミキが慌てて起き上がったちょうどその頃、部屋の前にエプロンを付けた純霞がやって来た。
「ミキさん、おはようございます。早くしないと、お食事が冷めてしまうわよ」
「純霞ぁ~? 何でエプロンなんかつけてるの!? あ、お味噌汁の匂い……」
「泊めて頂いたのに何もしないわけにはいかないでしょ。だからせめて家のお手伝いくらいしようかと思って」
「純霞ちゃんって、料理の腕すごいのよ~。お花の生け方も上手だし」  
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2008年02月11日

『禁断の果実』 その5

 ミキ達がネオンで賑わう美龍の駅前を歩いているとサラリーマン風の初老の男性が、彼女らを見つける と睨みつけるようにしてこちらに近づいて来た。

 純霞が眉間に皴をよせて男性から目を反らす。
 
 男性は目の前まで来ると急に怒鳴り始めた。
「お前らその制服、第一高校の連中だろ! こんな時間までちんたらと遊んでるのか!? 学生の本職 は勉強だろ、勉強!」
 アルコールの入ったものすごい口臭を吐きかけながら、四人に詰め寄った。

 純霞が男性に突っかかる様に答えた。
「勉強、勉強ってうるさいわね! 酔っ払いなんかに言われたって何も説得力ないわよ!」
「純霞……あんな奴に関わらん方が……」
 ミキが注意を促すが、純霞の耳にはミキの声は届いていなかった。
「子供にはアレしなさい、こうしなさい! こうしちゃいけません! ってうるさいのに、大人は自由 気ままにやってるなんてズルいよ!」
 今までの純霞からは考えられない剣幕だった。  
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2008年02月11日

『禁断の果実』 その4

『Beauty Summoner』の室内は、若い女性向けにスタイリッシュなインテリアで統一されたロビーがある。
 ついたての先にはパソコンがあり、個別になっていてパソコンスクールの様な雰囲気さえする。
 
「ここからは一人に別れて向こうの好きな所に入ってね。後はリラックスして正直な気持ちで挑んでね」
 女性はそう言って入り口の扉を開けて出ようとしたが、振り返って付け足す様に言う。
「そうそう、パソコンがトラブルを起こしたとか、分からない事があったらパソコンの側に呼び鈴があるから使ってね」
 女性は外へ出て行った。

 ミキは興奮ぎみである。
「何かドキドキしちゃうね。私はオレンジのパソコンの席にしようかな?」
 パソコンは一台づつ違う色で区別されていた。今流行りの機種である。
「私はグリーンにしようかしら?」
 二人はそれぞれ好みの色のパソコンのある席へ着く。
  
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2008年02月11日

『禁断の果実』 その3

 ミキと大志がキックボードに乗ってメインストリートを駆け下りていく。

 先日までの放課後は、こうしてバイト先であった大志の祖母の家へと向かっていたが、今日は美龍駅を目指す。

 美龍駅前には若者が集まるファッションビルやシティホテル、ブランド店が並ぶデパートなどが集まり、海が一望できる展望台をウリにしたレストランもある。
 駅はキチンと整えられていて、清潔感が感じられる。

 ターミナル駅とあって色々な人が行き交い、電車も港の方へ向かうポートライナーと、各地へ行ける特急やごく一般の普通電車などもあり、初めて訪れた人達は迷ってしまうくらいである。
 
「森羅の植物園限定ヴァージョンのプリクラがあるって聞いた事あるけど、どんなのかワクワクしちゃうなあ。もらった事無いから分かんないしね」
 ミキは興奮していた。  
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Posted by Meaiyu*Ayuko at 13:43Comments(0)TrackBack(0)創作小説

2008年02月11日

『禁断の果実』 その2

Act.1 『脱皮』

 すがすがしい青空。小鳥達がさえずっている。

「ミキ、大志君が迎えに来たわよっ!」
 ルミナスの呼び声にミキは目を覚ますと、ベッドの側の目覚まし時計に目をやる。
「ま~だ二時間も余裕があるじゃないの~…」

 ミキはただでさえ朝寝坊しかける事が多く、大志が迎えに来るのは、この頃の当たり前の日程であるが、今日はやたらと早いのでびっくりである。

「そんなグズグズ言わないのっ!」
 ルミナスは逆にいくら夜更かししても、早起きが身についているのか朝からテンションが高いのである。
「ふああ~…はぁ~い」
 ミキは眠たい目をこすりながらベッドを降りると、パジャマのまま部屋を出る。  
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2008年02月04日

『禁断の果実』 その1

 美龍の街の住宅街のど真ん中にある美龍第一高校は、公立とは思えないお洒落な造りで、校舎の窓からも海やメインストリートが一望できる。
 もしこれが夜ならば百万ドルならぬ百万クレジット(この世界での通貨)の美しいパノラマである。

 この学校の1-Cの教室の窓から、ぼーっとそんな風景を眺める一人の少女がいる。
 この少女こそ、この物語の主人公であるミキ・グリフィスである。
 天使の様な白い肌に、ふわふわとした蜂蜜色のカーリーヘア、ターコイズブルーのぱっちりとした瞳に幼さのある顔は妖精的な雰囲気である。
   
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Posted by Meaiyu*Ayuko at 13:10Comments(0)TrackBack(0)創作小説